此処に記載している生産ラインは、新しいものから順番に記載しています。生産ラインの具体的な名前は記載できないため、生産ラインの後ろに西暦年を添えて表記しています。

生産ライン2013

トラックのシャーシを製造する生産ラインです。生産ラインのマイナーチェンジに伴い生産指示プログラムを新しく作り直しました。生産ラインを統括管理するPLCからの要求に基づいて、加工に必要な情報と、組付けに必要となる部品の棚情報を通知します。

技術要素
FreeBSD、wxPython、PLC通信(シリアル)、データベース(PostgreSQL)

生産ライン2011

トラックのシャーシを製造する生産ラインです。従来は生産ライン全体を統括管理するPLCを経由して、各工程への加工情報を通知していました。この生産ラインでは思い切って、そのPLCを無くして各工程のPLCと直接やり取りする方法で生産指示を行なっています。工程は全部で13工程あります。また新しい試みとして各工程にPCを設置して、ワークが流れてきた際に組付けで注意すべき点を纏めた画像を表示する事を行なっています。また締め付けトルクの監視や、リベッター(リベットを打つマシン)の動作回数を数えて監視する事も行なっています。

技術要素
FreeBSD、wxPython、PLC通信(シリアル)、データベース(PostgreSQL)

生産ライン2010

トラックのシャーシを製造する生産ラインです。この生産ラインは複雑で、生産の起点となる搬入口が2箇所あり、途中で合流して最後まで流れていき完成となる物や、工程の途中からワークを搬出して次の工場へ送られる物があり、これらの流れをどの様に管理するかが大きな課題となりました。

技術要素
FreeBSD、WindowsXP、wxPython、PLC通信(TCP/IP)、データベース(PostgreSQL)

生産ライン2009

トラックのシャーシを製造する生産ラインです。生産ライン全体を統括管理するPLCからの要求を検出し、予め登録されている生産予定に基づいて加工情報を通知します。この頃になると大画面のテレビを廉価に購入できる様になって来たので、行灯表示もテレビ画面を利用して行う様になってきました。また新しい試みとして、各工程のPLCで異常が発生した場合に、その通知を受け取ってデータベースに記録する仕組みを導入しました。これによりトラブルが発生しやすい工程やワークの型番が把握しやすくなリました。

技術要素
FreeBSD、C++、wxPython、PLC通信(TCP/IP)、データベース(PostgreSQL)

生産ライン1997

トラックのプロペラシャフトを製造する生産ラインです。古い生産ラインについては割愛しているのですが、この生産ラインは現時点でも稼働中なので記載しています。当時はWindowsNTで作成しましたが、現在はWindows2000で稼働しています。PCも2回更新しました。此処に掲げている一連の生産ラインに関するプロジェクトは、このプロジェクトを出発点として設計を行なっています。

技術要素
Windows2000、Delphi2、シリアル通信、データベース(Paradox)